PS4を売却・譲渡する前には、本体の初期化(データ消去)だけでなく、セーブデータのバックアップと機器認証の解除(いつも使うPS4の登録解除・アカウント認証解除)を正しい順番で済ませておく必要があります。順番を間違えると、大切なセーブデータが消えたり、新しい所有者が機能制限を受けたりするトラブルにつながります。
この記事では、PlayStation公式サポートの案内に沿って、「バックアップ → 認証解除 → 初期化」の流れで手順を解説します。設定メニューの正確なパスとチェック表も用意したので、作業しながら確認してください。
PS4を売る前にやるべき3ステップの全体像
PS4の売却準備は、次の3つを上から順に進めるのが基本です。逆順で初期化を先にやってしまうと、セーブデータも認証情報もまとめて消えてしまうため、必ずこの順番を守ってください。
- セーブデータのバックアップ(オンラインストレージ または USBストレージ)
- 機器認証の解除(いつも使うPS4の登録解除・アカウント認証の解除)
- 本体ストレージの初期化(PS4を初期化する/フル)
PlayStation Network(PSN)のアカウント自体はソニーのサーバー上で管理されているため、本体を初期化してもアカウント・購入履歴・トロフィー・フレンドリストは消えません。消えるのは「この本体の中にあるデータ」だけなので、本体内のセーブデータは事前に避難させておきます。
ステップ1:セーブデータをバックアップする
初期化を実行すると本体ストレージ内のセーブデータはすべて削除されます。買い替え後も同じデータで遊びたい場合は、先にバックアップを取りましょう。方法は大きく2つです。
オンラインストレージに保存する(PlayStation Plus加入者向け)
PlayStation Plusに加入していれば、セーブデータをPlayStation Networkのオンラインストレージに保存できます。手順は次のとおりです。
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「アプリケーションセーブデータ管理」を選ぶ
- 「本体ストレージのセーブデータ」を選ぶ
- 「オンラインストレージにアップロードする」を選ぶ
- アップロードしたいゲームを個別に選ぶか、まとめてアップロードする
PS Plusの自動アップロード機能をオンにしていれば、電源オフへ移行するタイミングなどで、すでに最新のセーブデータが上がっている場合もあります。念のため手動でも確認しておくと安心です。
USBストレージ機器にコピーする(PS Plus非加入でも可)
PlayStation Plusに入っていない場合や、ローカルにも控えを残したい場合は、USBストレージにコピーできます。手順は次のとおりです。
- フォーマット済みのUSBストレージ機器をPS4に接続する
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「アプリケーションセーブデータ管理」を選ぶ
- 「本体ストレージのセーブデータ」を選ぶ
- 「USBストレージ機器にコピーする」を選ぶ
- コピーしたいデータを選んで実行する
なお、ダウンロード済みのゲーム本体(アプリ)はバックアップ不要で、PSNアカウントで再ログインすればライブラリーから再ダウンロードできます。バックアップが必要なのは原則「セーブデータ」です。
ステップ2:機器認証を解除する(最重要)
売却準備で最も忘れやすく、かつ最も重要なのがこの機器認証の解除です。PS4には本体を「いつも使うPS4」として登録することで、アカウントで購入したデジタル版ゲームを同じ本体の他ユーザーも遊べる仕組みがあります。解除しないまま手放すと、その本体が「あなたのアカウントに紐付いた本体」として残り続けます。
「いつも使うPS4」の登録を解除する
まず、その本体を「いつも使うPS4」として登録している場合は、登録を解除します。
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「アカウント管理」を選ぶ
- 「いつも使うPS4として登録する」を選ぶ
- 「登録解除する」を選ぶ
認証解除を忘れるとどうなるか
この解除を行わずに本体を譲渡・売却してしまうと、次のような問題が起こります。
- その本体が「いつも使うPS4」として登録されたままになり、新しい所有者が機能制限を受ける場合がある
- あなたが購入したデジタル版ゲームに、新しい所有者がアクセスできてしまう恐れがある
- 「いつも使うPS4」は1アカウント1台までのため、解除し忘れると新しい本体を登録できなくなる場合がある
手放した後で解除を忘れたことに気づいた場合は、パソコンやスマホからPlayStationアカウントの機器認証管理にサインインし、「すべての機器の認証を解除する」を行う方法もあります。ただしこの一括解除は6か月に一度しか実行できないため、本体が手元にあるうちに本体側で登録解除しておくのが確実です。
ステップ3:PS4本体を初期化する
バックアップと認証解除が済んだら、最後に本体を初期化します。初期化すると、本体ストレージ内のすべてのデータ(ユーザーアカウント、セーブデータ、設定、ダウンロード済みアプリなど)が消去されます。
クイックとフル、どちらを選ぶか
PS4の初期化には「クイック」と「フル」の2種類があります。売却・譲渡が目的のときは、必ず「フル」を選んでください。
- クイック:データの管理情報のみを消す簡易的な初期化。短時間で終わりますが、データ復元ツールなどで内容が復元されてしまう可能性が残ります。
- フル:本体ストレージの内容を上書きして完全に消去する初期化。時間はかかりますが、復元が困難な状態までデータを消せます。第三者に本体を渡す売却・譲渡では、こちらを選ぶのが安全です。
初期化の手順
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「初期化」を選ぶ
- 「PS4を初期化する」を選ぶ
- 初期化の種類で「フル」を選ぶ
- 画面の案内に従って実行する(フル初期化は数時間かかる場合があります)
同じ「初期化」メニューには、ユーザー情報を残したまま設定だけを戻す選択肢もありますが、売却時はデータをすべて消す「PS4を初期化する」→「フル」を選んでください。
初期化中・初期化後の注意点
- 初期化中は電源を切ったり、電源コードを抜いたりしないでください。故障につながる恐れがあります。
- フル初期化は内容を上書きするため完了まで長い時間がかかります。電源が落ちないようにして実行してください。
- 完了するとPS4は初期セットアップ画面に戻り、新しい所有者がそのまま自分のアカウントでセットアップできる状態になります。
- 拡張ストレージ(外付けHDD/SSD)のデータは本体初期化では消えないことがあるため、必要に応じて取り外してください。
売却前チェックリスト
作業がすべて済んだか、下の表で最終確認してください。3つの「済」が揃ってから手放すのが安全です。
| 確認項目 | 設定メニューのパス | 状態 |
|---|---|---|
| セーブデータのバックアップ(オンライン/USB) | 設定 > アプリケーションセーブデータ管理 > 本体ストレージのセーブデータ | □ 済 |
| 「いつも使うPS4」の登録解除(機器認証の解除) | 設定 > アカウント管理 > いつも使うPS4として登録する > 登録解除する | □ 済 |
| 本体の初期化(PS4を初期化する/フル) | 設定 > 初期化 > PS4を初期化する > フル | □ 済 |
| 外箱・電源コード・HDMIケーブル・コントローラーなど付属品の確認 | ―(物理確認) | □ 済 |
よくある疑問
初期化するとPSNアカウントも消える?
消えません。PSNアカウントはソニーのサーバー上で管理されているため、本体を初期化しても購入履歴・トロフィー・フレンドリストは残ります。別のPS4やPS5で再サインインすれば、これまでどおり利用できます。
機器認証の解除とアカウント削除は違う?
別物です。「いつも使うPS4の登録解除(機器認証の解除)」は本体とアカウントの紐付けを外す操作で、アカウント自体は残ります。安心して登録解除してください。
クイック初期化でも売却して大丈夫?
第三者に渡す売却・譲渡では、クイックよりもフル初期化をおすすめします。クイックは管理情報のみを消すため専用ツールで復元される可能性が残ります。個人情報をしっかり消したいなら、時間がかかってもフルを選びましょう。
まとめ
PS4を売る前にやるべきことは、①セーブデータのバックアップ → ②機器認証の解除(いつも使うPS4の登録解除)→ ③本体の初期化(フル)の3ステップです。特に認証解除は忘れやすく、放置すると新しい所有者が機能制限を受けたり、デジタル版ゲームにアクセスされたりする恐れがあるため、本体が手元にあるうちに必ず済ませてください。
正しい手順でデータ消去まで終えておけば、買取査定もスムーズに進みます。スマホやパソコンの売却前データ消去も、あわせて確認しておくと安心です。


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