PS5を売却・譲渡する前には、本体の初期化(データ消去)だけでなく、セーブデータのバックアップとコンソールの認証解除(アカウント無効化)を正しい順番で済ませておく必要があります。順番を間違えると、大切なセーブデータが消えたり、新しい所有者が機能制限を受けたりするトラブルにつながります。
この記事では、PlayStation公式サポートの案内に沿って、PS5を手放す前にやるべき手順を「バックアップ → 認証解除 → 初期化」の流れで具体的に解説します。設定メニューの正確なパスとチェック表も用意したので、作業しながら確認してください。
PS5を売る前にやるべき3ステップの全体像
PS5の売却準備は、次の3つを上から順に進めるのが基本です。逆順で初期化を先にやってしまうと、セーブデータも認証情報もまとめて消えてしまうため、必ずこの順番を守ってください。
- セーブデータのバックアップ(クラウドストレージ または USBドライブ)
- コンソール共有とオフラインプレイの無効化(=この本体の認証解除)
- 本体ストレージの初期化(PS5を初期化する)
PlayStationアカウント(PSN)そのものは本体側ではなくソニーのサーバー上で管理されているため、初期化してもアカウント・購入履歴・トロフィー・フレンドリストが消えることはありません。消えるのは「この本体の中にあるデータ」だけです。だからこそ、本体内のセーブデータは事前に避難させておく必要があります。
ステップ1:セーブデータをバックアップする
初期化を実行すると、本体ストレージ内のセーブデータはすべて削除されます。新しい本体や買い替え後も同じデータで遊びたい場合は、先にバックアップを取りましょう。方法は大きく2つです。
クラウドストレージに保存する(PlayStation Plus加入者向け)
PlayStation Plusに加入していれば、セーブデータをクラウドに保存できます。手順は次のとおりです。
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「セーブデータとゲーム/アプリの設定」を選ぶ
- 「セーブデータ(PS5)」または「セーブデータ(PS4)」を選ぶ
- 「本体ストレージ」→「クラウドストレージにアップロード」を選ぶ
- アップロードしたいゲームを個別に選ぶか、「すべて選択」でまとめてアップロードする
PlayStation Plusの自動同期をオンにしていれば、すでに最新のセーブデータがクラウドに上がっている場合もあります。念のため、手動でも上がっているか確認しておくと安心です。
USBドライブにコピーする(PS Plus非加入でも可)
PlayStation Plusに入っていない場合や、ローカルにも控えを残したい場合は、USBストレージにコピーできます。USBドライブはFAT32またはexFAT形式でフォーマットされている必要があります。
- フォーマット済みのUSBストレージをPS5に接続する
- 「設定」→「セーブデータとゲーム/アプリの設定」を開く
- セーブデータの一覧から「USBドライブにコピー」を選ぶ
- コピーしたいデータを選んで実行する
なお、ダウンロード済みのゲーム本体(アプリ)はバックアップしなくても、PSNアカウントで再ログインすればライブラリーから再ダウンロードできます。バックアップが必要なのは原則「セーブデータ」だと考えておくとシンプルです。
ステップ2:コンソールの認証を解除する(最重要)
売却準備で最も忘れやすく、かつ最も重要なのがこの認証解除(コンソール共有とオフラインプレイの無効化)です。PS5では「いつも使うPS5」として登録した本体で、アカウントのデジタル版ゲームを他のユーザーも遊べる仕組みがあります。この登録を解除しないまま手放すと、その本体が「あなたのアカウントに紐付いた本体」として残り続けてしまいます。
無効化の手順
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「ユーザーとアカウント」を選ぶ
- 「その他」を選ぶ
- 「コンソール共有とオフラインプレイ」を選ぶ
- 「無効にする」を選ぶ
認証解除を忘れるとどうなるか
この無効化を行わずに本体を譲渡・売却してしまうと、次のような問題が起こります。
- その本体が引き続きあなたのアカウントの「いつも使うPS5」として登録されたままになり、新しい所有者が自分のアカウントを正しく登録できない・機能制限を受ける場合がある
- あなたが購入したデジタル版ゲームに、新しい所有者がアクセスできてしまう恐れがある
- 本体側からの再設定だけでは解除できず、後から手元に本体がない状態で対処が必要になることがある
もし本体を手放した後で解除を忘れたことに気づいた場合は、PlayStationアカウントの管理画面から「すべてのデバイスを認証解除(無効化)」を行う方法があります。ただしこれは一定期間に一度しか実行できない制限があるため、可能な限り本体を手元に残しているうちに、本体側で正しく無効化しておくのが確実です。
ステップ3:PS5本体を初期化する
バックアップと認証解除が済んだら、最後に本体を初期化します。初期化すると、システムソフトウェアを除くすべてのデータ(ユーザーアカウント、セーブデータ、スクリーンショット、設定、ダウンロード済みアプリなど)が消去されます。
初期化の手順
- ホーム画面で「設定」を開く
- 「システム」を選ぶ
- 「システムソフトウェア」を選ぶ
- 「初期化のオプション」を選ぶ
- 「PS5を初期化する」を選ぶ
- 画面の案内に従って実行する(完了まで時間がかかる場合があります)
同じメニューには「デフォルト設定に戻す」という選択肢もありますが、これはゲームやデータを残したまま不具合を直すための機能です。売却・譲渡が目的のときは、データをすべて消す「PS5を初期化する」を選んでください。
初期化中・初期化後の注意点
- 初期化中は電源を切ったり、電源コードを抜いたりしないでください。本体の故障につながる恐れがあります。
- 初期化が完了すると、PS5は工場出荷時に近い状態(初期セットアップ画面)に戻ります。新しい所有者がそのまま自分のアカウントでセットアップできる状態です。
- 外付けのUSB拡張ストレージを使っていた場合は、そちらのデータは本体初期化では消えません。必要に応じて取り外すか、別途内容を確認してください。
売却前チェックリスト
作業がすべて済んだか、下の表で最終確認してください。3つの「済」が揃ってから手放すのが安全です。
| 確認項目 | 設定メニューのパス | 状態 |
|---|---|---|
| セーブデータのバックアップ(クラウド/USB) | 設定 > セーブデータとゲーム/アプリの設定 | □ 済 |
| コンソール共有とオフラインプレイの無効化(認証解除) | 設定 > ユーザーとアカウント > その他 > コンソール共有とオフラインプレイ > 無効にする | □ 済 |
| 本体の初期化(PS5を初期化する) | 設定 > システム > システムソフトウェア > 初期化のオプション > PS5を初期化する | □ 済 |
| 外箱・電源コード・HDMIケーブル・コントローラーなど付属品の確認 | ―(物理確認) | □ 済 |
よくある疑問
初期化するとPSNアカウントも消える?
消えません。PSNアカウントはソニーのサーバー上で管理されているため、本体を初期化しても購入履歴・トロフィー・フレンドリストはそのまま残ります。別のPS5や同じPS5で再度サインインすれば、これまでどおり利用できます。
認証解除(無効化)とアカウント削除は違う?
まったく別物です。「コンソール共有とオフラインプレイの無効化」は、この本体とアカウントの紐付けを外す操作で、アカウント自体は残ります。アカウントそのものを消すことではないので、安心して無効化してください。
初期化だけでデータは完全に消える?
売却目的であれば、本体側の「PS5を初期化する」を実行すれば、本体ストレージ内の個人データは消去された状態になります。さらに念を入れたい場合は、初期化前に認証解除とサインアウトを済ませ、初期化後に初期セットアップ画面に戻っていることを目視で確認しておきましょう。
まとめ
PS5を売る前にやるべきことは、①セーブデータのバックアップ → ②コンソールの認証解除(コンソール共有とオフラインプレイの無効化)→ ③本体の初期化の3ステップです。特に認証解除は忘れやすく、放置すると新しい所有者が機能制限を受けたり、デジタル版ゲームにアクセスされたりする恐れがあるため、本体が手元にあるうちに必ず済ませてください。
正しい手順でデータ消去まで終えておけば、買取査定もスムーズに進みます。スマホやパソコンの売却前データ消去についても、あわせて確認しておくと安心です。


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